古物商の取得の流れを徹底解説|費用・スケジュール完全ガイド

古物商

中古品販売やリユース事業を始める際に避けて通れないのが「古物商許可」の取得です。
しかし、手続きが複雑そうで「どこから始めればいいの?」と不安に思う方も多いでしょう。

この記事では、古物商許可の取得の流れを初心者にもわかりやすく解説します。
また、費用の目安スケジュール感(期間の目安)も具体的に紹介します。
この記事を読めば、スムーズに古物商許可の準備を進められるようになります。


目次

  1. 古物商とは?取得が必要なケース
  2. 古物商許可の取得の流れ(全体像)
  3. 必要書類の準備方法
  4. 費用の目安とスケジュール感
  5. よくある失敗・注意点
  6. 取得後の義務と更新手続き
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ

古物商とは?取得が必要なケース

古物商の定義

「古物商」とは、一度消費された物品を買い取り、販売または交換する営業を行う人のことを指します。
この「古物」にあたるのは、以下のような中古品です。

  • ブランドバッグ・時計・ジュエリー
  • 家電製品やスマートフォン
  • チケット・ゲームソフト
  • 古着・中古カメラ など

許可が必要なケース

  • 中古品を仕入れて販売する場合
  • 委託販売を行う場合
  • ネット販売(フリマ・EC)で継続的に販売する場合

許可が不要なケース

  • 自分が使った物を売る場合(メルカリなどの一時的な出品)
  • 家族・友人間の譲渡

無許可営業のリスク

古物商許可を得ずに営業すると、古物営業法違反となり、
「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科される可能性があります。
信頼性を保つためにも、早めに許可を取得しておきましょう。


古物商許可の取得の流れ(全体像)

古物商許可は、警察署で申請・審査を行います。
全体の流れを把握しておくと、スムーズに手続きを進められます。

ステップ1:管轄警察署を確認する

まずは、営業所の所在地を管轄する警察署を確認します。
居住地ではなく、「実際に営業する場所」が基準です。

ステップ2:必要書類を準備

個人か法人かで書類が異なります。詳細は次の章で解説します。

ステップ3:申請書を提出

書類をすべてそろえたら、警察署の「生活安全課」へ提出します。
一部警察署では事前予約制の場合もあるので注意。

ステップ4:審査期間(約40日)

警察による身元確認や営業所確認が行われます。
審査期間はおおむね40日程度

ステップ5:許可証の交付

審査が完了すると「古物商許可証」が交付されます。
ここまでで申請から約1〜2ヶ月が目安です。


必要書類の準備方法

申請には以下の書類が必要です。

個人事業主の場合

  • 住民票
  • 身分証明書(本籍地の市区町村役場で取得)
  • 営業所の賃貸契約書または所有権証明書
  • 申請書一式(警察署で入手)

法人の場合

  • 登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
  • 定款の写し
  • 役員全員の身分証明書
  • 営業所関連書類

注意点

  • 書類の有効期限は発行から3か月以内
  • 書類不備は差し戻しの原因になるため、事前にチェックを。
  • 賃貸物件の場合、「事業利用可」であることが条件です。

費用の目安とスケジュール感

古物商許可の取得にかかる費用は以下の通りです。

取得費用の内訳

  • 申請手数料:19,000円(全国一律)
  • 書類取得費用:約1,000〜3,000円
  • 行政書士への依頼費用:30,000〜50,000円(任意)

💡自分で申請すれば約2万円前後、専門家に依頼すると5万円程度が相場です。

スケジュール感(取得までの期間)

ステップ期間の目安
書類準備約1週間
申請〜審査約40日
許可証受領約1〜2ヶ月後

全体で見ると、申請から許可まで1〜2ヶ月程度を見込んでおくと安心です。


よくある失敗・注意点

  • 書類の記載ミス・押印忘れによる差し戻し
  • 営業所が自宅の場合、「営業スペース」が認められないことがある
  • 家族・友人名義の店舗を利用しての申請(名義貸し)はNG

スムーズに取得するコツ

  • 事前に警察署へ相談しておく
  • 書類は余裕を持って準備する
  • 専門家(行政書士)を活用するのもおすすめ

取得後の義務と更新手続き

古物商許可を取得した後も、次のような義務があります。

  • 標識の掲示:営業所に「古物商許可証番号」を表示
  • 帳簿の記録義務:売買記録を帳簿に記載
  • 届出義務:住所変更・法人登記内容変更時は速やかに届け出
  • 更新:5年ごとに更新手続きが必要

これらを怠ると、罰則や許可取り消しのリスクもあります。


よくある質問(FAQ)

Q1. 自宅を事務所として古物商申請はできますか?
A. 可能ですが、賃貸契約書に「事業利用可」と明記されている必要があります。

Q2. ネット販売のみでも古物商許可は必要ですか?
A. 中古品を仕入れて販売する場合は、ネット販売でも必須です。

Q3. 許可取得後に業種を追加したい場合は?
A. 「取扱区分追加申請」を行えば追加可能です。


まとめ

  • 古物商許可の取得は、申請から交付まで約1〜2ヶ月が目安。
  • 費用は約2〜5万円前後(自分で申請するか、専門家に依頼するかで変動)。
  • 書類不備や営業所条件に注意しながら、余裕を持って準備を進めましょう。

最後に

「古物商の申請を自分でやるのが不安…」という方へ

行政書士などの専門家に依頼・・・という方法もありますが、費用がかかるのと、そもそも古物商許可の取得はそこまでパワーがかかるものではありません(もちろん、僕も含めて平日サラリーマンをしている人にとっては、平日に警察署に行くということのハードルは高いですが、書類でひっちゃかめっちゃかになるほどの手続きはありません)。また、自分で手続きすることでこれからビジネスをやるんだ、と自分を鼓舞できるきっかけにもなります。ぜひ、ご自身の力で一度トライしてみてください。きっとできるはずです。

また、少し詳細まで踏み込んだ、古物商許可申請をスムーズに進めるための関連記事も執筆したので、あわせてご覧ください👇

  • [古物商許可をスムーズに取るコツまとめ]

それでは、今回はここまで・・・

LET’S ENJOY VINTAGE!(レッツエンジョイ、ビンテージ!)

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